今回はカンガのデザインのお話。
アフリカに流通するさまざまなプリント布。その中でも、独自の歴史性を持つカンガの特徴は、3つのデザイン要素で成り立っている点にあります。
まず、一つ目が Pind(ピンド)と呼ばれる縁取り部分です。
そして、縁取りに囲まれた中央部分 Mji(ムジ)。
最後はスワヒリ語で書かれた文字のメッセージ Jina(ジナ)。
ピンド、ムジ、ジナ。
この3つの構成が他のアフリカ布には無い、カンガ・デザインの特徴となっています。
カンガデザインの印象を決めるムジ。
カンガを愛する人々が大切にするジナ。
そして、今回注目するのは縁取り部分のピンドです。
このピンドに描かれるデザインの多様さは、東アフリカで誕生したカンガが歴史を経て、様々な国で作られ今に至っていることを象徴しているように思えます。「ピンド」のデザインの中にアジア、ヨーロッパ、イスラム、あらゆる文化の影響を受けた痕跡を見つけることができるでしょう。
今回は普段あまり注目されていない、ピンドにスポットを当ててみました。
いかがでしたか?
普段何気なく見ているフレーム柄ですが、このようにカンガのフレーム柄「ピンド」の部分だけを集めてみると、何やら重要性は増してくるように思えます。これからは、ぜひピンドにも注目を!
カンガの奥深さ、また少しカンガを見る目が変わってきませんか?